【お見合い警護部隊SS】執筆者:青にして紺碧@海法よけ藩国

 お見合い妨害部隊「グリーンジャケット」の扉を、某国民がいの一番に蹴破った、という報告を聞き、青にして紺碧は頭を抱えた。

「また、あの方ですか……」

 黒のお見合い参列者が発表された時点で、それはある程度予想されていた行動だった。とはいえ、テンダイスの参列者表記に「仮面のお兄さん」とあるだけで、中の人が「あの人」かどうかはわからない。

 当てが外れてくれればいい。それならばまだ笑い話で済ませられる。青にして紺碧はこのとき、確かにそう祈った。

 だが、期待は無残に打ち砕かれた。

 小笠原ゲームで、仮面のお兄さん自ら「お見合いに参加する」と宣言したのだ。しかも、どう見ても中の人は「あの人」だ。某国民が燃え上がらないわけがない。

 彼女がお見合いの卓につくというなら、まだ応援もしよう。自国民の幸せは自分の幸せでもある。しかし、正規の手段を踏まず、お見合いを妨害するというのなら話は別だ。

 理由が何であれ、妨害は止める。ここで邪魔をされて、黒との和睦にひびが入ってはかなわない。

 青にして紺碧は立ち上がった。

 ――そう、あくまでも妨害を防ぎ、黒オーマと和睦にこぎつけることが目的であって、あれやこれやは関係ない。関係ないのだ、本当に。


 かくして青にして紺碧はチームを結成し、警護部隊参加者に呼びかけ、チームの体裁を整えた。

 “素手で行く”との趣旨に応えてくれた4名の仲間は、守りたい相手も、その思いも異なっているが、目的はひとつ。

 『断じてお見合いの邪魔はさせない!一心不乱の警護のために』


 そしてお見合い開始日当日。青にして紺碧は口をあんぐりあけた。

 少なくとも警護を希望した「当たり卓」の、お見合い参加者のところには、妨害部隊が来ない。

 そして、それ以外のメンバーのところに、妨害部隊が集中する。しかもI=D持込でどこかの国の王様がやってくる。純粋な武力では、『ほしがりません勝つまでは』に勝ち目はない。

「うわぁ、マジですか…しかし、警護部隊は一歩も引かない!」

 最初の宣言どおり、素手で行く。その覚悟を新たに、お見合い会場に向かう青にして紺碧だった。

(青にして紺碧)

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